僕は、約2年前から、食事の前と後には、手を合わせて目を軽く閉じて
「いただきます」と「ごちそうさま」
を心掛けています。
当たり前のように思えるかもしれませんが、意外と「いただきます」と「ごちそうさま」をされている方をお見かけしたことはほとんどありません。
幼少期に声に出してやっていことは覚えているのですが、いつもの間にか、食べ物が前に来たら、箸を取りご飯を口に入れることを始めてしまっています。
「いただきます」と「ごちそうさま」をすることは、サステナブルライフを送る上で、必要なことを思ったので、
今回は2年前から始めた理由と「いただきます」と「ごちそうさま」をすることの意外なメリットについてお話しします。
あらためて考える「いただきます」と「ごちそうさま」
「いただきます」と「ごちそうさま」は日本特有の文化で
大多数の方は、その意味をご存知のことと思います。
今回は一旦改めて、その意味をもう一度考えてみます。
いただきます…
「いただきます」は、食事を始める前に、食べ物に対して謙虚さと感謝の気持ちを表すものです。
食べ物を提供してくれた人、そして自然に恵まれていることへの感謝の意を示します。
元々は仏教の教えのようで、
食べ物は自然の恵みであり他の生命体から与えられもの、その食に対して僕らは食事前には手を合わせて感謝することが習慣にあるようです。
ごちそうさま
「ごちそうさま」は食事を終えた後に、食事をごちそうになったことへの感謝やお礼の気持ちを表すものですね。
ビジネスシーンなどでは、「今日はご馳走様でした」と一緒に食事をした方にも感謝(?)を表しますね。
ちなみに「ごちそうさま」は、江戸時代に広がったとされています。
身分や地位に応じた礼儀作法が重んじられて、食事の際にも謙虚さや感謝の気持ちをすることが大切なことだとされてきました。
その中で、「ごちそうさま」が生まれて、広く使われていったとのことです。
手を合わせて目を閉じて「いただきます」を始めた理由
冒頭でお伝えした通り、「いただきます」と「ごちそうさま」を言わない20数年間を過ごしてきましたが、2年前にようやく、「いただきます」と「ごちそうさま」を言うようになりました。
その理由は、恩師である、以前働いていた会社の社長にあります。
このブログで何度か書かせていただきましたが、以前はフェアトレードのコーヒーやオーガニック・ヴィーガンを提供するキッチンカーとカフェの責任者をしていました。
その会社の社長(60代の男性)と初めて食事をしていたときです。
会社の近くにある定食屋さんに行ったとき、食べ物が前にきて僕はパクッとご飯を口に入れましたが、
社長が手を合わせて目を閉じて「いただきます」をしていました。
これまでに大人がしっかりと「いただきます」をしている姿を見たことがありません。
社長は約30年前、海外に行って自らの足でコーヒーの農場を歩き周り、フェアトレードのコーヒー事業を始めました。
また、事業を軌道に乗らせていく中で、大変ご苦労をして体に負担をかけすぎて、文字通りの死にかけの状態に陥ったようです。
その当時、社長を担当されていた医者が、社長に対して
「あなたの仕事は噛むことだ」
と最もシンプルな治療を行いました。
体の調子に合わせて、お粥から玄米に変えていき、一命を取り留めたようです。
そのような社長の背景を考えると、
目の前の”食”は、人のつながりや生産背景、自分へのエネルギーなど、一食だけで膨大な物語があることに気がつきました。
あの日以降、目を閉じて手を合わせて目の前の食に対して「いただきます」をすることになりました。
意外なメリット!
ここからは余談めいた話になります。
「いただきます」と「ごちそうさま」の意外なメリットについてです。
食前食後に「いただきます」と「ごちそうさま」をすることで、無駄な食を摂ることを抑えることができています。
つまり、軽めのダイエット効果笑
食事の時間に始まりと終わりがあるため、食事が終わった後に、軽くお菓子やアイスなどを食べることが自然と減りました。
体重を増やしている原因に、スナック菓子の食べ過ぎがあると考えていますが、「いただきます」と「ごちそうさま」をすることで食事の時間に境界ができ、抑えることができます。
ぜひ、食に感謝することをお忘れなく、「いただきます」と「ごちそうさま」をして少しのダイエット効果を感じられてください!
今日も読んでいただき、ありがとうございます! じゅんじのブログでは、エシカルライフ、サステナブルライフ、環境問題を主に、あらゆる社会課題について共有したり、心が楽になる、心が健康になるようなことを皆様にお届けします!
〈紹介した社長がフェアトレードのコーヒーを始めた第一号のコーヒー〉
〈おすすめサステナブルライフに関する本〉
☆今回の記事で紹介した社長は、おそらく日本で初めてフェアトレードのコーヒー事業を始めたと言われています。
その社長が、コーヒー事業を始める前、事業を軌道に乗らせた話、その後のことについて書かれた本です。
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