コーヒーカスのアップサイクル
おはようございます!
今日は起きて、シャワーを浴び、散歩をして、コーヒーを淹れました。
毎朝このルーティンで生活をしています。
毎朝、コーヒーを淹れます。毎朝コーヒーカスが出てきます。皆さんはどうされていますか?
わたしは一応、カスを乾燥させて、自作の堆肥場へ入れたり、たまにはそのままゴミ箱に入れたりしています。
コーヒーを飲まれる方の中には、入れた直後にそのままゴミ箱へいれる方も多くいらっしゃるのかなと思います。
以前、私は2年ほど福岡市のカフェの全国チェーン店にアルバイトとして勤めていました。そこでは、大量のコーヒーカスが生ごみをして捨てられていました。
日本での生ごみの処理は焼却されます。生ごみは水分を多く含むため、よりエネルギーを使って焼却炉を高温にして、処分されるのです。あまりエコではないんですね。
そんななか、コーヒーカスのアップサイクルに取り組んでいるカフェがありますので、紹介させてください!
[目次]
1.アップサイクルとは
2.コーヒーカスの問題
3.企業の取り組み
4.福岡市の「manucoffee」
5.manucoffeeさんの取り組み
1.アップサイクルとは
アップサイクルとは、元のものにさらに価値をつけて、持続可能な好循環をうんでいくこと。
株式会社アップサイクルジャパンよると
アップサイクルとは、サステナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法論のひとつ
古くなったものや捨てられたモノに。その道のプロが新たな価値を与えて、息吹を吹き込む「アップサイクル」
大量生産を軸にした20世紀のモノづくりから、地球の笑顔を想像する新たなモノづくり
サーキュラーエコノミー(循環型経済)に礎に
とあります。
これまでのアップサイクルの事例でいうと、
・『SEAL』さん
https://www.instagram.com/seal_brand/?hl=ja
廃棄されるタイヤのチューブを活用したビジネスバッグ、靴、小物などを販売しています。
・『PLASTICITY』さん
https://www.instagram.com/plasticity_official/?hl=ja
ビニール傘をオリジナルバッグの生まれ変われています。ちなみにビニール傘の国内年間消費量は8000万本と言われています。
↑のブランドのように廃棄予定のものを新たなもに生まれ変わらせて、質を落とさないものがあります。
昔が廃棄予定だったものとか思えん…欲しい…。素敵!!
2.コーヒーカスの問題
アップサイクルはもともとは、ごみだったものを新しく生まれ変わらせたものです。
その背景には、生まれ変わらせないといけない問題があります。
コーヒーカスの問題はどうでしょうか?
コーヒーは趣向品として、毎日飲むという人は少なくありません。
わたしも毎日、コーヒーを淹れて飲んでいます。
しかし、抽出した後は、抽出したあとはカスが残り、そのカスをどうしようか悩んだという人もいると思います。
淹れた直後は熱くて触れることはできないし、そのまま捨てたとしても水分が多くゴミ袋に水分が溜まります。
コーヒーは、生産から消費までの過程で出る廃棄物は、年間2300万トンといわれています。そのほとんどが埋め立てられます。
また、抽出後に残る使用済みのコーヒー豆は、二酸化炭素の28倍の温室効果ガスを発生させるメタンガスを生成します。
3.企業の取り組み
コーヒーは年間2300万トンの廃棄物を出し、抽出後に残る使用済みのコーヒー豆はメタンガスを生成します。
実は、趣向品としても愛され、健康にいいともいわれてコーヒーですが、大きな問題を抱えています。
そういった問題はほっとけないと、問題に取り組む有名な企業があります。
「コーヒー豆カスリサイクルループ」を確立して、店舗や工場で排出された、コーヒーカスを回収し、牛の飼料や野菜を育てる堆肥にされているそうです。
実際にわたしも、自分で抽出した後のコーヒーカスは腐葉土と米ヌカと混ぜて放置させて、堆肥化させたもの畑の肥料として使っています。
排出されるコーヒーカスの一部をリサイクルし、コーヒーカスの消臭効果を活かして、全店の店舗用清掃用品を開発して活用しているようです。
しかし、あくまでも一部であり、さらにリサイクとなるとコストもかかるのことで、「循環可能?」と聞かれると、はっきり首を縦に振ることは難しいですね。
4.福岡市の「manucoffee」
スターバックやUCC、セブンイレブンもコーヒーカスに悩み、持続可能な変化をしていく中、福岡市にあるカフェが、コーヒーカスをアップサイクルで、生まれ変わらせている場所があります。
福岡県福岡市にお店を構える『manucoffee』です。
福岡市に2003年に1号店ができたそうです。
コーヒーの種類も豊富で、アパレルやステッカー、タンブラーなどのグッズも販売しています。
おしゃれな黄色が印象的なお店とウェブサイトで、素敵な空間です!
5.manucoffeeさんの取り組み
福岡市にお店を構えるmanucoffeeさん。コーヒーやおしゃれなグッズやギフトボックスも販売されています。
実は、素敵なサステナブルな取り組みもされています。
コーヒー豆のことや、文化、生産地、人などコーヒーに関わる情報誌『STANDRT』に、manucoffeeさんのアップサイクルについて、紹介されています。なので、その紹介記事を元に、共有いたしますね。
2003年よりオープンし、2008年には既に、プラスチックカップやストロー、牛乳パックなどはリサイクル業者に依頼されていたようです。
しかし、コーヒーカスの問題には頭を抱えていたようです。
全店舗の合計年間提供数が役120000杯、重さにすると約4200杯ほどコーヒーカスが出ていたそうです。チャフ(焙煎の際に出るコーヒー豆の外側の皮)は、一週間にゴミ袋2袋分。
あるときから、コーヒーカスのアップサイクルを始めました。
その立役者となったのが、「金澤バイオ研究所」です。
「金澤バイオ研究所」は「土の薬膳」というヒット商品を製造し販売しています。「土の薬膳」は大豆おから、アガリクス菌床、米ヌカ、竹を繊維状にしたもの、ビールを麦芽粕、牡蠣殻など、九州産の原料を発酵させたオーガニック肥料です。
「金澤バイオ研究所」の研究所長である、金澤晋二郎さんは、東京大学の院を卒業し、九州大学研究院で、特任教授を務めていた土壌微生物の専門家。
manucoffeeさんと金澤バイオ研究所さんは、manucoffeeのコーヒーカスを月に2回、店舗から工場へと金澤バイオ研究所の工場へと回収。
そこから、超高速殺菌、発酵などの様々な過程により、2ヶ月間かけて、コーヒーカスを堆肥化にするそうです。
その堆肥化された商品の名前は、「manua」。「manua」と英語で有機肥料という意味の「manure」を掛け合わせた造語だそうです。
パッケージは、コーヒー豆の詰めていた袋を再利用。
培養度として使用できる「manua」が約450gで、300円。
から、肥料は同量で500円。
とお手頃な値段ですね。
「金澤バイオ研究所」のインスタグラムでは、manua使った作物の栽培の様子やmanuaの製造の様子も見られます。
アップサイクルの面白さは、製品のクオリティの高さもすごく面白いですが、やっぱり生産者やお店の環境意識、ストーリーなどが見れるのがすごい心が温まるというか、優しさに溢れているというか、心地がいい気分になります。
わたしも近々、manucoffeeさんに行ってまいります!