こんにちは。
じゅんじです。
今回の記事では「リペア」に関する海外の事例として、
オランダの「リペアカフェ」についてご紹介します。
「リペア」とは、
壊れたものを修理し再び活用することです。
僕の中では物を長く大切に使う"習慣"と定義しています。
これはただ物を直すだけではなく、
環境負荷を削減しサステナブル(持続可能)な生活を
実現するための大切なステップです。
僕たちの消費中心の生活に慣れてしまっていて、
物が壊れるとすぐに捨てて新しいものを買うのが当たり
前になりがち。
「リペア」の視点を取り入れることで、
少しずつこの習慣を変えていけるかもしれません。
今回の記事は『Think Social ~社会課題を知って、共に変える』のマガジンより記事を投稿します。
オランダで生まれた「リペアカフェ」は、
「リペア」の考え方を広めるための素晴らしい取り組。
2009年にアムステルダムで始まったこの活動は、
地域のボランティアが集まり、
壊れた家電や自転車、
衣類などを無料で修理してくれる場所です。
現在では世界中に3500拠点以上広がり、
地域コミュニティの一環としても重要な役割を果たしています。
リペアカフェの特徴
アクセスのしやすさ
ショッピングモールのイベントスペースや地域センターなど、
誰でも立ち寄りやすい場所で開催されるのが
リペアカフェの特徴です。
さらに参加費は無料か少額の寄付。
年齢や性別を問わず多くの人が気軽に参加できます。
自治体もこの活動を支援し、サーキュラーエコノミー(※)に関連する取り組みとして、場所の提供などのサポートを行っています。
※サーキュラーエコノミー:資源を効率的に使い、再利用やリサイクルを通じて廃棄物を最小限に抑える経済システム。物を作って使い、廃棄する「リニアエコノミー(線形経済)」とは対照的な考え方。
実感できる価値
リペアカフェでは壊れた物を目の前で修理してもらうことで、
「物を大切にする」という実感が得られます。
ただ経済的なメリットがあるだけでなく、
「自分が環境にとって良いことをしている」という感覚が、
参加者に満足感をもたらします。
修理が成功したときの喜びや、
誰かのために役立ったという実感は
地域とのつながりを深めるきっかけにもなります。
多様な楽しみ方
参加者のモチベーションに応じて多様な楽しみ方が
用意されています。
修理に興味がある人も、
ただ物を持ち込んで直してもらいたい人も、
修理に関係なくコーヒーを飲みにくるだけの方も
それぞれが自分のペースで参加できるように設計されています。
この柔軟な仕組みが
多くの人々を巻き込む成功の要因のだと言われています。
サーキュラーエコノミーとリペアカフェの役割
サーキュラーエコノミーを実現するためには、
物を使い捨てずにメンテナンスや修理を通じて
できるだけ長く使い続けることが欠かせません。
しかし、現代の「作って・使って・捨てる」の
リニアエコノミーの中で、
修理を習慣にしている人は少数です。
オランダのリペアカフェはその点でユニークです。
住民たちが自主的に壊れた物を持ち込み、
ボランティアが修理を施すことで、
物の価値を延命させています。
製品が壊れたときにそれを修理するかどうかは、
僕たち利用者次第です。
「修理する」という選択肢を増やし
それを気軽に体験できる場所を提供することで
リペアカフェは僕たちに新しい価値観をもたらしています。
リペアカフェは単なる修理の場を超えて、
地域と環境のつながりを強めるムーブメントになっています。
「捨てる前に直す」というシンプルな行動が
環境への貢献や地域とのつながりを
深めることにつながります。
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