気候変動とは何か?
前回の記事で、社会課題についての学習会でU30代の社会人・大学生向けに、僕が講師となって気候変動についてお伝えすることになりました!と記事を書きました!
これから一週間ほどは、学習会のために、学習会でお伝えする内容の準備・整理・学んだことについて共有することにします!
ということで、今日は『気候変動とは何か』について、内容をまとめましたので、ご覧ください!
〈前回の記事〉
[目次]
1. 講義の流れ
2. 講義内容①『気候変動とは何か?』
1. 講義の流れ
前回の記事でもお伝えしましたが、ここで改めてご紹介させてください!
1 「気候変動とは何か」
2 「グローバルノース」
3 「気候正義について」
4 「私たちにできること」
大枠このような流れで、講義していこうかなと考えています。
「気候変動とは何か」では、気候変動とはどんなことを指すのか、何が起こっているのか、どういった仕組みで起きているのかについて話し、気候変動について理解を深めていきます。
「グローバルノース」では、気候変動による影響は、貧困層と呼ばれる国々での被害が大きい。
しかし、貧困層と呼ばれる国々では、気候変動の原因となる温室効果ガスの排出量の約10%しか排出してなく、富裕層と呼ばれる国々が約50%の温室効果ガスを排出している。グローバル化に伴い、潤って豊になる国がある反面、環境破壊、劣悪な労働環境、農産物の枯渇などの"犠牲"になる人びとがいること伝えていきます。
「気候正義について」では、世界が気候変動対策を進めていく中で、大事にしたい考え方「気候正義」についてお話しします。
「気候正義(climate justice)」のjusticeの”just”の意味は「公正な」「理に適った」という意味があり、誰も置いていかない、倫理観のあるシステムチェンジの考えについてお話しします
「私たちにできること」については、題名の通り、気候変動を止めるために、今からできるアクション、生活の中でできることなどを紹介していきます。
電力を自然エネルギーに変えたり、環境に良い食事に変えてみたり、政治参加について、情報の集め方、おすすめの映像作品についてご紹介します。
こんな感じの流れでお話ししていきます。前回の記事とは変わらずです。
そんなこんなで、今日は最初の題である『気候変動とは何か』について書いておりますので、次項(この下)をご覧ください!!
2. 講義内容②『気候変動とは何か』
講義の序盤である気候変動はどんなこと指すのか、実際に気候変動でどんなことが起こっているのか、などをまとめてみました!
講義の台本として使おうとも思っているので、見ていただけるとすごく嬉しいです。
ちなみにお話しさせていただく方々は、気候変動についてよく知らないという体で、わかりやすくするために専門用語などはできるだけ避けています。
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地球の平均気温は産業革命以降、およそ1.2度上昇しました。
1.2度の上昇は意外と低いを思われるかもしれません。
しかし、1.2度上昇した結果、世界各地で影響が表れています。
2019年9月、オーストラリアでは大規模な森林火災が発生しました。
普通なら火がまわらないはずの熱帯雨林に火が燃え広がり、この火は、2020年3月初め頃まで燃えていたのです。
1800ヘクタール(北海道は1000ヘクタール)もの広範囲に燃え広がり、10億頭以上の動物が犠牲になったと推定されています。
2013年11月、フィリピンでは、超大型台風「ハイヤン」が襲いました。
フィリピンにおける災害最大級と記録されおり、死者・行方不明者の数は8000人を超えています。
瞬間最大風速105kmに達した暴風はありとあらゆるもの飛ばし、家を襲い、社会インフラを壊しました。
2022年6月、パキスタンでは大洪水が町を水没させました。
水没した面積は、パキスタンの国土の1/3、日本とほぼ同じ大きさです。
1200人以上の死者が報告され、3,300万人以上が被災しました。
意外と低いと思われた1.2度の気温上昇、影響は凄まじいものであり、毎年毎年、大災害は世界中のどこかで発生しています。
1.2度の状態でも、大災害があちこちで発生していますが、今後も気温はさらに上昇しています。
地球温暖化は気象パターンに変化をもたらし、この3つの映像のような災害を発生させます。
この温暖化による気象パターンの変化を"気候変動"と呼んでいます。
気候変動が危機的な状況で緊急性を伴うことから、
「気候危機(climate crisis)」「 気候非常事態(climate emergency)」
と呼ばれたりもします。
2015年、気候変動をとめるための国際会議が開催されました。
第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(通称:COP21)。
この国際会議で決まったことは、
産業革命前の平均気温と比べて、地球の平均気温の上昇を2度未満に抑えるという目標を掲げました。
しかし、2021に開催された同じ国際会議ではでは2度未満の目標は改定され、地球の平均気温の上昇を1.5度未満に抑えることを目標に掲げました。
1.5度未満に抑えなければ、大規模な災害はより頻繁に起きます。
食糧危機が襲い、
世界は食糧や気候変動によって、無くなった資源を求めて戦争することも予測されています。
また、これまで凍っていた土壌が解凍し、抑えられていたウイルスが、解凍された土壌から放たれて、新な感染症の蔓延が恐れられています。この感染症はもしかすると、これまでの感染症とは比べてないほど強力なウイルスかもしれません。
しかし、現在の政策では2100年までに3.2度上昇するだろうとIPCCの報告書では推測されています。
このIPCCとは、1988年に国連を通じて結成された、地球温暖化についての科学的な研究の収集や整理のための政府間機構、政府間パネルです。
気候変動を評価し、解決策を提案するために、世界各国の何千人もの専門の科学者が議論し合って発表した気候変動に関する報告書です。
このIPCCの推計によると、1.5度までに使えられる、排出できる炭素は、2030年までには排出量を超えるだろうとも予測されています。
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いかがでしたでしょうか?
大枠の①はこんな感じで気候変動についてお伝えしていこうと思っています。
気候変動対策には緊急性が必要であることが、この内容から伝わりますかね…笑
次回の記事は「温暖化の仕組み」についてお話しして、初めの題である『気候変動とは何か?』が完了し、次の次の回で『グローバルノースについて』を整理し共有するので、評価してください!
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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